snow drop
あの人からスノードロップの花が贈られたの。 この花には素敵な言い伝えが残っているわ。
昔、雪には色がなかったんです。そう、雨や風のように。 でも雪は、どうしても自分の色が欲しかったのです。
雪はいろいろな花のところへ行って、こうお願いしました。 「私に、あなたの色を分けてください」
でも冷たい雪にどの花も取り合ってくれません。 雪は途方にくれてしまいました。
そんな時、聞こえてきた小さな声。 「私の色でよければ、どうぞ」
そこにはスノードロップの花が咲いていました。
それから、雪の色は純白になったのです。
雪は今でも、感謝の気持ちを忘れてはいません。 スノードロップの咲く場所だけ、雪が溶けているでしょう。 それは、雪がスノードロップに恩返ししているから。
でもね…。 この花は両極端の花言葉を持っているの。
「希望」と、
「あなたの死を望みます」
あの人は、何を思っているのだろう。 私を生かしたいのか、殺したいのか。
存じ上げませぬ。 |